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トルクレンチは必要か?素人ほど安全のために買うべき工具

この記事は約 14 分で読めます。

大きさによって測定範囲が違います。
管理人のヒキです。 
 
今日はトルクレンチの必要性について 
お話をしたいと思います。 
 
トルクレンチ
 
 
ラチェットやメガネ、スパナなどの 
基本工具は持っている。 
 
そう言う人は 
 
「高いトルクレンチを 
追加で買う必要なんてあるの?」 
 
と思うかもしれません。 

まず結論から言うと 
整備になれていない人ほど 
使うべき工具です。

 
「トルクレンチなんて必要ない」 
と言う人もいます。 
 
その理由は大きく分けて二つ。 
 
・自分の感覚で締めれば問題ない。 
 
・トルクレンチも使っているうちに 
数値がズレる。 
 
 
二つに分かれていますが 
つながっている部分もあります。 
 
 
それぞれどう言うことか 
順番にお伝えしていきますね。

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トルクレンチは買うべきか

使わなくても問題ない?

まずは「使わなくても問題ない」 
と言う意見について。 
 
全てのボルト、ナットに 
トルクレンチを使う人はいないでしょう。 
 
トルク管理が必要と言うのなら 
ドライバーで締めるネジだって必要。 
 
自分の感覚で締めている人のほうが 
圧倒的に多いですよね。 
 
 
でもそれは安全に直結しない部分の話。 
 
 
緩んだり破損したりすれば 
命にかかわる部品もあります。 
 
その部品も感覚だけで締められますか? 
 
 
その感覚が分かる人にとっては 
必要ないのでしょう。 
 
 
でもそれができるのは 
経験を積んだ人。 
 
メンテナンスに慣れていなければ 
適正かどうかなんて分かりません。 
 
 
初めてトルクレンチを使ってみると 
それが良く分かります。 
 
 
純正指定のトルクは 
思っているより弱いです。 
 
ホイールを締め付けているナット。 
 
 
純正指定は10.0kgf/m前後が多いです。 
 
 
車もバイクも8.0kgf~12.0kgfくらいが普通。 
 
試しに10.0kgf。 
 
これをトルクレンチを使って 
締めてみると 
全然締まっていない気がします。 
 
でも、それが純正指定値。 
 
今までホイールを脱着して 
緩んだことはありません。 
 
作業後に100km弱走ってから 
もう一度同じトルクレンチで増し締め。 
 
そうやって確認しています。 
 
 
「緩むのが心配なら強く締めればいい」 
 
こう考える人もいるかもしれません。 
 
強く締めると 
ボルトが折れる場合もあります。
 
 
ボルト、ナット、ネジなどは 
金属の伸び縮みを利用して 
締めつけています。 
 
締めると金属が伸びるので 
戻ろうとする力で緩まなくなるのですが。 
 
伸びすぎれば切れますよね。 
 
ボルトだったら折れると言うことです。 
 
 
実際にトラックのタイヤが外れて 
死亡事故も起こっています。
 
 
 
設計強度の不足なのか 
ナットの締め付け過ぎなのか 
正確なことは分かりませんが。 
 
 
バイクでタイヤが外れたら 
間違いなく転倒します。 
 
 
命にかかわるような場所でも 
自分の感覚だけで安心ですか?

測定値は正しい?

トルクレンチも使っているとズレる。 
 
これは間違いありません。 
 
 
どんな機械でも使っていれば 
経年劣化はありますから。 
 
摩耗などで物理的に 
変化する場所もありますし。 
 
 
だから本来は定期的な校正が必要です。 
 
 
もちろん有料。 
 
安いトルクレンチなら 
新品が買えるくらいはかかるでしょう。 
 
素人で校正している人なんて 
ほぼいないのではないでしょうか? 
 
当然測定値もズレているでしょう。 
 
測定値が信頼できないなら 
必要ないと言う意見も分かります。 
 
 
でもトルクレンチのズレよりも 
人間の感覚のズレのほうが 
おそらく大きいでしょう。
 
 
 
僕は仕事で物の重さを 
計ることが多いです。 
 
必要な量をはかりで計量するのですが。 
 
同じ量を計量しても 
一回で成功することはまずありません。 
 
 
例えば小麦粉を100g計るとします。 
 
一回ですくった量を全部計るとして 
ピッタリできると思いますか? 
 
仮にできたとして 
何回も繰り返せますか? 
 
 
110gでも10%の誤差。 
 
 
校正でのズレなんて 
普通はもっと少ないです。 
 
仮に1年で1%狂っても 
10年でやっと10%。 
 
 
そもそもの使用回数が少ない素人なら 
摩耗なんてほぼ心配いりません。 
 
校正でのズレなんて人の感覚のズレより 
はるかに小さいですよ。

まとめ

ここまで長文にお付き合い 
ありがとうございます。 
 
トルクレンチの必要性について 
お話ししてきました。 
 
簡単にまとめると 

・命にかかわる部品は 
素人こそトルク管理が必要。 
 
・工具の計測値のズレより 
人の感覚のズレのほうが大きい。

 
使っていると狂う機械より 
自分のほうが信じられる。 
 
この意見も分かります。 
 
自分の腕に自信がある人は 
それでも問題ないのでしょう。 
 
どちらを信用するかは本人次第。 
 
結果も自分に返ってきますからね。 
 
 
トルクレンチは計測器。 
 
丁寧に扱いましょう。 
 
 
強い衝撃で狂う可能性だってあります。 
 
床に置くときもそっと置く。 
 
こうやって取り扱いに気を使うだけでも 
少しは長持ちするはずです。 
 
 
重要な部品なら定期的に 
トルクレンチで増し締め。 
 
こうやれば安心してバイクに乗れます。 
 
命を預ける乗り物だからこそ 
しっかりメンテナンスしましょう。

管理人の体験談

最後に僕の経験をお話ししますね。 
 
トルクレンチはバイクなら 
 
・前後のホイール(アクスルナット) 
 
・エンジンオイルのドレンボルト 
 
・ブレーキキャリパー取り付けボルト 
 
これらに使っています。 
 
 
どれも緩んだり折れたりしたら 
命にかかわるような場所。 
 
こう言うところは自分の感覚よりも 
トルクレンチを信用しています。 
 
 
これらで一番使うのは 
リアのアクスルナット。
緩んだらタイヤが外れてしまいます。
チェーンの張り調整で 
必ず緩めますよね。 
 
太いボルトですから締めすぎても 
まず折れることはないでしょうけど。 
 
それでもトラックの 
ホイール脱落事故があってからは 
必ずトルクレンチを使っています。 
 
 
あの事故では歩行者が犠牲になりました。 
 
運転手は無事でしたが。 
 
トラックと違いバイクでは 
転倒して自分の命もないかもしれません。 
 
 
自分だけでなく 
他人の命にもかかわる事故。 
 
それを防げるならトルクレンチも 
高い買い物ではないと思います。 
 
校正の必要はともかく 
長く使える工具ですからね。 
 
 
安い製品を買い替える方法もありますが 
そもそもの精度が心配です。 
 
購入するなら計測器ですから 
精度のことも考えておきましょう。 
 
素人の使用頻度はたかが知れています。 
 
 
経過年数と使用回数。 
 
どちらが精度に影響するのか 
僕には分かりません。 
 
仮に使用回数なら一生使っても 
プロの1年分にもならないでしょう。 
 
信頼できるメーカーの工具を買えば 
一生物と考えても良いのかもしれません。 
 
僕はそんな考え方をしています。
 
トルクレンチ 
 
 
経年劣化があるのは人も同じ。 
 
10代と60代では 
筋力も感覚も違うでしょう。 
 
僕は自分の感覚よりも 
工具のほうを信頼します。 
 
少なくとも壊すほどの 
締めすぎはしないでしょう。 
 
いつもと違ってそんなに力が必要なら 
途中で気づきますからね。 
 
 
緩むほうも少し乗ったら 
増し締めをすれば大丈夫。 
 
そう考えて使っています。 
 
熟練のプロではない素人。 
 
だからこそ命にかかわる部品だけでも 
トルクレンチの使用を 
考えてみませんか?