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管理人のヒキです。
今日はそれ行け!!珍バイクについて
お話をしたいと思います。
それ行け珍バイクは写真集。
バイクの写真集というと
レーサーなどのカッコイイ写真を
思い浮かべがちですが。
その対極に位置する写真集です。
表紙のような写真が続くので
いわゆる出オチ。
最初のインパクトが全てです。
定価で買うかと言われたら
正直に言って要らないです。
とは言え一見の価値はあります。
中古で安く売っていたり
図書館にでもあったら見てみてください。
アマゾンでも少しだけ中を見られます。
それ行け!! 珍バイク mini
バイクでもここまでできるんだと
目からウロコが落ちますよ。
過積載。
今の日本では厄介な問題です。
写真集のようなことをやれば
警察に捕まるでしょう。
だから直接の参考にはなりません。
日本の法律だとバイクの積載は
なかなか厳しいものがあります。
少し法律にも触れておきましょう。
積載物の長さは乗車装置または
積載装置から30cm以内。
乗車装置とは主にシート。
人が乗るための装置ですね。
積載装置とは荷台・キャリアなど
荷物を乗せる装置。
これらから30cmはみ出しても
良いことになっています。
この定義が実はクセモノ。
後ろは30cmはみ出せるんです。
では左右は?
両方30cmはみ出したら
60cmになってしまいます。
片側15cmまで。
横長の大きいバッグなんて
リアシートにそのまま積んだら
違法になる可能性が高いです。
抜け道が大きめのキャリア。
積載装置の大きさは
特に決まりがありません。
登録時の車幅より大きくならなければ
問題ないです。
一般的なバイクならハンドルが車幅。
ハンドルより横幅がある
大きなキャリアでなければ
法律上の問題はありません。
キャリアは積載装置ですから
端から15cmまで大丈夫。
と言うことは車幅から左右それぞれ
15cmが最大サイズです。
二人乗りをしないなら
大きなバッグを縦に積むのも
抜け道かもしれません。
後ろには30cmはみ出せますから。
これで考えるとサイドパニアは
ほとんど違法なのでしょうか?
ところがパニアケースは積載装置。
積載物ではありません。
だからメーカー純正で
パニアケースがあるわけです。
サイドバッグも積載装置の扱いですが
装置の定義まではよく分かりません。
シートバッグも装置になるなら
横がシートから15cm以上はみ出しても
大丈夫になりますから。
積載物なのか装置なのか。
心配なら警察に確認してみるのが
確実ですね。
バッグ一個程度の常識的な大きさなら
取り締まりもないとは思いますが。
横がだめなら上だと思っても
高さも規制があります。
地上から2mまで。
キャリアなどの積載場所からではなく
地上から2mです。
大量の荷物を積みたくても
日本にはこれだけの制限があります。
過積載はもちろんですが
落下させるのもダメ。
規定内の積載でも路上に落としたら
やはり罰則があります。
日本ではそれだけ安全が
意識されていると言うことでしょう。
道路交通法も調べましたが
法律は変わることもあります。
お約束ですが数値については
自己責任で判断してください。
安全第一なのは重要ですし
文句はありません。
でも今の日本では失われた活力が
写真集には満ち溢れています。
安全なんか誰も気にしていない。
ノーヘルはもちろん
Tシャツ、短パン、サンダル。
命の値段が安いのかもしれませんが
自由なのは確かです。
安全装備はキリがないですからね。
日本だって昔は
ノーヘルで大丈夫でした。
今ではプロテクターがなければ
怖くて乗れないという人もいます。
このあたりはバイクに乗り始めた
時代によっても変わるでしょう。
僕がバイクに乗り始めたのは
ヘルメットが当たり前になってから。
ノーヘルは気持ちよいですが怖いです。
でもプロテクターは
あまり重視されていませんでした。
初めて買ったライディングジャケット。
プロテクターはありましたが。
肩と肘だけ。
今では背中はもちろん
胸も重視されていますよね。
最初からそれに慣れていれば
プロテクター無しは怖いでしょう。
人だけでなくバイク自体も
法律が厳しくなって
今はABSも義務化です。
馬力の規制もできましたし
安全が重視されています。
安全装備が追加された分
車両の価格も高くなりました。
安全にはコストがかかります。
それを負担できる経済力がないと
安全を気にしていられないのでしょう。
日本にはなくなった
生活をするための必死さ。
それが写真に写る東南アジアの
生命力につながっているのでしょうね。
それ行け!!珍バイクに写っているのは
荷物だけではありません。
人が数人乗っている写真もあります。
もう時効なので言いますが
学生時代にスクーターで
3人乗りはしたことがあります。
大学から最寄りの
コンビニまでですけどね。
2ストスクーターでしたが
それでも明らかにパワー不足。
メーカーの想定外ですから
仕方がありませんが。
写真集では5人乗りもでてきます。
しかも4ストのスーパーカブ。
カブでないかもしれませんが
いわゆるビジネスバイク。
それでよく走っているなというのが
正直な感想です。
当然スピードは出ていないと思いますが。
移動手段としてスピードより
楽に動けることが目的なのでしょうね。
歩く程度のスピードだとしても
乗っているだけなら疲れないですから。
他の荷物に関しても
動力を使って楽に動かせる。
それが目的なのでしょう。
大量の荷物を積むのにだって
手間がかかります。
色々な意味で速度の優先順位が
低いのでしょうね。
そんな時代も
終わりを迎えているかもしれません。
元々は2011年頃のベトナムで
撮影された写真集。
10年以上の月日が流れています。
今のベトナムがどうなっているのか
全く知りませんが
変わっていてもおかしくないでしょう。
国が豊かになっていけば輸送手段は
原付から車に変わると思います。
もはや写真集の光景は
見ることができないかもしれません。
そんな東南アジアの一時代の記録。
そういう意味でも価値がある
写真集なのかもしれませんね。