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管理人のヒキです。
今日は「さいはての彼女」について
お話をしたいと思います。
⇒さいはての彼女
「さいはての彼女」は
原田マハさんの短編集。
以下の4つの物語が収録されています。
・さいはての彼女
・旅をあきらめた友と、その母への手紙
・冬空のクレーン
・風を止めないで
4編に共通するのは
主人公が女性と言うことと
旅に関係すると言うこと。
2編はバイクに関係する話。
表題作のさいはての彼女は
北海道ツーリングがメインになります。
この小説を買った時は
この話を読んでみたかったのですが。
個人的には4編目の
風を止めないでのほうが
印象に残りました。
風を止めないでは
さいはての彼女に出てきた
女性ライダーの家族の話。
僕自身が親の年代なので
こう言う話のほうが
刺さるのかもしれません。
ライダー視点の話は数多くあれど
家族視点での話は少ないです。
バイクに乗って出かければ
色々な出来事がありますから
ストーリーも作れます。
でも家にいる人を主人公にして
バイクの話は難しいですよね。
そんな珍しい視点だったことも有り
印象に残りました。
子供のこと、家族のこと。
親として忘れてはいけないことを
再確認できた話です。
冬空のクレーンも舞台は北海道。
とは言えこちらは冬の話なので
バイクツーリングではありません。
僕も含めてライダーには
北海道好きも多いです。
でも普通のライダーが行けるのは
雪がない時期だけ。
年末の釧路なんて
普通のバイクでは行けません。
バイクツーリングは大好きですが
冬の北海道も興味はあります。
今はバイクが優先になりますが。
乗れなくなる時は必ず来ます。
そんな時が来たら車で行くのも
悪くないなと思っています。
車は車で好きですから。
旅をあきらめた友と、その母への手紙。
この話だけはバイクも北海道も
関係ありません。
舞台は伊豆の宿。
主人公は女性。
僕は男なので
一人旅の葛藤などは分かりません。
だからもっと若い頃なら
あまり共感できない
話だったかもしれません。
この話ではメールや手紙が
ストーリーにに関わってくるのですが。
便りが無いのは元気な知らせ。
僕もこの考え方をします。
でも気をつけないと
後悔する事になるかもしれない。
そんなことを考えさせられる
話になっていました。
家族とは不思議なもので
子供は気になっても
親はあまり気にしないところがあります。
一人暮らしの子供は気になっても
親には用事が無ければ連絡しない。
もちろん個人差はあるでしょうが。
僕はそんな感じです。
でも一人暮らしの親と
あと何回会って話ができるのか。
そう考えると
驚くほど少ない気がします。
年一回会う程度だと
30回も会うことはないです。
一緒に暮らしていた頃は
一ヶ月で達成できる回数だったのに。
既に片親は亡くなっているので
なるべく連絡を取るようには
していますけどね。
親との関係も考えさせられる
お話でした。
リアルタイムで読んでくれた人は
分かると思いますが。
この記事を書いたのは
一年で一番暑い時期。
梅雨明けして
連日猛暑日が続いています。
あまりの暑さに休日でも
バイクに乗る気になりません。
そんな時こそ
北海道ツーリングの小説でも読んで
楽しい気持ちになりたいと思います。
今はスマホで動画を見る人が
多くなっている時代ですが。
読書の良いところは
自分で想像ができること。
一面雪景色の中で
タンチョウヅルを見る。
そんな光景を想像すると
少しは涼しい気持ちになれます。
そして実際に見てみたいと
旅に出るきっかけにもなります。
読書をする人が減っている時代ですが。
短編集なら一話が短く気楽に読めます。
待ち時間ができることが分かっている。
そんな時はスマホを見るのも良いですが
読書をするのも楽しいですよ。
僕の場合読書時間が
病院の待ち時間になっているので
悲しいところです・・・。
⇒さいはての彼女