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管理人のヒキです。
今日は「終末ツーリング」について
お話をしたいと思います。
終末ツーリング
電動化したセローで関東圏を
女二人のタンデムツーリング。
女子高生風のヨーコとアイリ。
なんて聞くと楽しそうな雰囲気ですが。
いや、ヨーコとアイリは
実際に楽しそうですけど。
そこは終末ツーリング。
週末ではなく終末。
文明が滅んだ世界になってます。
この記事を書いている時点では
まだ連載途中。
世界が崩壊した原因は
はっきりと描かれていません。
横須賀におおきな「穴」があるので
戦争があったと推測されますが。
今後描かれていくのか
謎は謎のままなのか。
そこは分かりません。
世界観を考察する参考としては
単行本1巻の後書きがあります。
作者が「世紀末」についての想いを
語っています。
20世紀を生きてきた人なら
分かるイメージ。
「199X年、地球は核の炎に包まれた」
1999年7月。
このあたりに反応できる人が
共有できるような世界観。
そんな世界でツーリングをしています。
「姉」のスマホに保存された
ツーリング名所の写真。
そこを訪れてみるのが目的のツーリング。
ロードムービーと言ってもよい
ジャンルです。
でも人との出会いは基本的にありません。
夢なのか過去の記憶なのか
分からない中で人はいますが。
現実世界で生きている人は
まだでてきません。
「夢なのか過去の記憶なのか」と
先ほど書きましたが。
登場人物二人のうちの一人
アイリは純粋な人ではありません。
サイボーグかロボット。
ご飯を食べるので
おそらくサイボーグなのでしょう。
ヨーコは今のところ人間として
描写されています。
ですが夢ではなく
過去の記憶があるとしたら
何かあるのかもしれません。
漫画的描写と言ってしまえば
それまでですが
丈夫な体でもあります。
このあたりは1話から描かれていること。
ストーリー的なことで作者に何か
考えがあるのかもしれません。
今後の展開に期待したいところです。
ご飯を食べるのでサイボーグか?
と言う話をしましたが
食料からも世界観が見えてきます。
保存食を見つければまだ食べられる。
人類が滅んでからそれほど時間は
経過していないことが分かります。
植物はそれなりに育っているので
10~20年くらいな気がします。
そんな滅びゆく世界も
ツーリング的な視点で見ると
なかなか楽しそうではあります。
「ゆりかもめ」が走る高架橋を
バイクで走ったり。
線路を移動なんて言うのも
「スタンドバイミー」を見ている
作者の憧れかもしれませんね。
21世紀生まれの人はスタンドバイミーで
「ドラえもん」を
思い浮かべるようですが。
そっちではないです。
地殻変動や障害物で通れない道。
そんな道があっても
他のルートを探して進んでいく。
他に人は居ないから
通れるところならどこでも通る。
線路でも階段でも。
人が居ない寂しさとかは別として
バイクツーリングだけで考えたら
楽しそうです。
そんな旅の相棒としてなら
セローは適任。
携帯式の太陽電池で充電しながら
どこまでも進んでいける
時間もお金も気にしなくて良い
最高のキャンプツーリングですよね。
どこまでも行けるというのは
ストーリーとしても気になるところです。
都心部からスタートして
少しずつ郊外へ。
現状は関東圏を北上中。
今後はさらに広がって
東北、北海道へと行くのか?
そんなところも気になります。
実在の場所が廃墟になっているので
知っている人のほうが楽しめるでしょう。
日本中を旅することになれば
地元の名所も出てくる。
そんな展開になるかも知れません。
漫画やアニメに出てきた場所に
実際に行ってみる「聖地巡礼」。
今でも人気のツーリングスポットが
さらに人気になるかも知れませんね。
「終末ツーリング」は
単行本で発売されていますが
ネットで無料で読めます。
https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_AM01201885010000_68/
今からだと連載初期の頃と
最新のあたりだけですが。
途中を単行本で読めば
後は最新話を追っていくだけ。
無料で読み進められます。
終末ツーリング
漫画が無料で読めるなんて
「世紀末」のころには
考えられませんでした。
それも公式サイトで。
終末ツーリングのような世界になるとは
今は考えられません。
でもこれから20年も経てば
大きな変化が起きているはずです。
日常が進化しているだけなら良いですが。
現実世界で戦争も起きています。
「世紀末」が何事もなく過ぎました。
これからも平和な時代が続いて
廃墟の町は物語の中だけで
楽しめたら幸せですね。