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管理人のヒキです。
今日は「モーターサイクルメモリーズ」
についてお話をしたいと思います。
⇒モーターサイクルメモリーズ
モーターサイクルメモリーズは
「恋ヶ窪ワークス」や
「グッバイエバーグリーン」と
同じ作者の「せきはん」。
古くから知っている人には
「大森しんや」のほうが
分かるかもしれません。
今は休刊になった「ミスター・バイク」
と言う雑誌に掲載されていた漫画。
1990年代からの読み切りなどを
まとめた短編集です。
描いた時期にかなり幅はありますが
直近でも10年以上経っているでしょう。
絵もストーリーも今の時代には
合っていないかもしれません。
特にストーリー。
良くも悪くも古いと思います。
当時の空気を知っている人には
楽しめると思いますが。
若い人にはどうでしょう？
ロードムービー的な話もありますが
今の若い人にはどう感じるのか
興味があるところです。
今はお金を使わなくても
暇をつぶせる時代になりました。
親が規制しなければ
1日中スマホをいじっている
若い人も多いでしょう。
wifiがなくても安いプランなら
月額３千円程度でデータ通信が使い放題。
楽天モバイルならスマホの料金が超お得！
そんなプランなら1日100円程度。
昔だったらゲームセンターで
一回遊んだら終わるような金額です。
タイムパフォーマンス、タイパなんて
言葉も使われるほど忙しくなった現在。
暇はあるけど金はない時代の若者を
理解できるのですかね？
以前はお金のかからない暇つぶしなんて
せいぜいテレビくらいでした。
バイクを乗るにもお金がかかります。
家でゴロゴロしていても暇ですから
アルバイトでお金を稼ぐ。
バイトが休みの時に
稼いだお金で走りに行く。
学生だったらそんな生活が
当たり前な時代でした。
だからこそ意味もなく
遠くに出かけたくなる。
変化がなくて退屈な毎日から
逃げ出したくなる。
多少なりともそんな思いを
多くの人が抱えていました。
そういう時代だったから
当てもなく走り続けるロードムービーに
共感できたのでしょう。
意味も目的もない行動。
効率重視で考えれば
完全に時間の無駄です。
でもそんな時間が
大切なのだと思います。
自分に向き合う時間。
誰にも邪魔されない自分だけの時間。
それを手に入れられるのが
バイクの良いところの一つです。
映画やドラマさえ倍速や
短く編集された動画で見る。
「情報」として知っているだけで
「内容」なんて分かりませんよね。
「情報」のために映画を見るなんて
むしろ時間を無駄にしていると
思うんですけど。
そんなことを思ってもそれが今の時代。
僕が変化についていけなく
なっているのでしょう。
「モーターサイクルメモリーズ」は
20世紀に描かれた話もあります。
僕と同じように
変化についていけない人には
楽しめる漫画だと思います。
漫画の内容とは
直接関係ないのですが。
バイクとの関わり方も
昔とは大分変わったなと思います。
「モーターサイクルメモリーズ」を
読むと分かりますが。
昔のバイクは一人の趣味でした。
走るのもそうですが
整備シーンも当たり前に出てきます。
自分でメンテナンスをしないと
調子が悪くなりますし。
バイク屋に任せていたら
お金もかかってしまいます。
先ほども書きましたが暇はあるけど
お金は無いのが当たり前。
好きなバイクをいじっていれば
暇つぶしにもなるしお金の節約にもなる。
そんな時代でした。
キャブのセッティングなんて
その最たるものでしょう。
調整しては乗って
調整しては乗っての繰り返し。
時間や効率を重視する今の若い人には
無駄なことに思えるでしょうね。
乗り方も変わりました。
昔はソロツーリングなんて当たり前。
それが寂しいなんて感覚は
全くありませんでした。
一人じゃ無いとしても
せいぜい2～3人。
それでもインカムなんてなくて
走っているときは一人。
話しながら走るようなことは
できませんでした。
時代や技術の変化で
楽しみ方も変わっていく。
だからその時代を知らない人には
伝わらないことがあると思います。
僕だって自分が生まれる前の時代なんて
共感できないですし。
そういう意味で昔の漫画は
人を選ぶと思います。
もちろん若い人が「歴史」の勉強として
読んでも楽しいかもしれませんが。
リアルタイムで読んだ世代が
一番刺さるでしょうね。
「モーターサイクルメモリーズ」は
タイトル通りバイクの思い出。
思い出を共有できる世代には
楽しめる漫画ですよ。
⇒モーターサイクルメモリーズ
