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バイクのリアブレーキは効きが悪い?役割の違いを知っておく

この記事は約 12 分で読めます。

リアは小さいシングルディスク。
管理人のヒキです。 
 
今日はリアブレーキの役割について 
お話をしたいと思います。 
 
リアブレーキは効きが悪いので 
役に立たない。 
 
効かないから使わない。 
 
こんな話も聞いたことがあります。 
 
効きが悪いから使わなくても 
問題ないのでしょうか? 

まず結論から言うと 
ブレーキは前後で役割が違います。

 
フロントよりも効かないように 
作られています。 
 
もちろんリアブレーキに 
故障や異常が無い前提ですよ。 
 
ブレーキパッドの摩耗や 
ブレーキラインへのエア混入などは 
別の話です。 
 
効かない理由や役割などを 
順番にお伝えしていきますね。

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リアブレーキの効きが悪い!

効きが悪いように作られている?

バイクのリアブレーキは 
効きが悪いように作られています。 
 
前後ディスクブレーキのバイクを見ると 
分かりやすいです。 
 
フロントに比べてリアのディスクは 
直径が小さいはず。 
 
ディスクの直径が小さいと 
タイヤが一回転したときに 
ブレーキパッドと当たる距離も 
短くなります。 
 
長い距離をパッドと当てたほうが 
摩擦が増えて減速しますよね。 
 
 
大きさだけでなく 
枚数も違ったりします。 
 
前輪は左右両側にあるダブルディスク。 
ブレーキは最重要部品です。
 
後輪は片側だけのシングルディスク。 
リアは小さいシングルディスク。
 
こんなバイクも珍しくありません。 
 
ディスク一枚でブレーキをかけるより 
二枚にしたほうが減速します。 
 
このように効きが悪いのは仕様です。

なぜ効かないようにできている?

リアブレーキが効かないように 
作られているのは 
ロックを防ぐためです。 
 
ブレーキをかけると 
フロントフォークが沈んで 
前のめりになりますよね。 
 
それを極端にすると後輪が浮いた 
いわゆる「ジャックナイフ」状態。 
 
浮いた状態でリアブレーキをかけたら 
簡単にロックします。 
 
そこまで極端でなくても 
ブレーキをかければ 
リアタイヤは荷重が抜けます。 
 
ロックをしやすい状況になるわけです。 
 
 
タイヤがロックすると 
滑って制御が難しくなります。 
 
だからロックを防ぐABSが 
標準装備になりましたが。 
 
簡単にタイヤがロックするなら 
ABSがすぐ作動することになります。 
 
普通に乗っていればABSなんて 
作動しませんよね。 
 
簡単にロックしないのは 
リアブレーキが効かないように 
作られているからです。

リアブレーキの役目

効かないように作られているブレーキ。 
 
それなら要らないのでしょうか? 
 
リアブレーキの役目は減速よりも 
姿勢制御をすることです。 
 
ブレーキとしての効きが悪くても 
車体を安定させる力があります。 
 
 
リアブレーキだけをかけてみると 
体感できることですが。 
 
リアブレーキをかけるとリアが沈みます。 
 
リアサスが縮むからです。 
 
 
このあたりは体感だと 
勘違いしやすいところ。 
 
アクセルを開けると 
フロントが浮いてくるので 
リアサスが縮むように感じられますが。 
 
実際のリアサスの動きは 
加速で伸びて減速で縮みます。 
 
 
フロントフォークが縮むのに合わせて 
リアサスも縮ませれば 
浮き上がりづらくなります。 
 
サスが縮むと言うことは 
車高も下がり重心も下がりますよね。 
 
結果としてロックもしづらく 
車体も安定します。 
 
ブレーキをかけたときの車体の挙動も 
覚えておきましょう。

まとめ

ここまで長文にお付き合い 
ありがとうございます。 
 
リアブレーキの役割りについて 
お話ししてきました。 
 
簡単にまとめると 

・車高が下がり重心も下がる。 
 
・車体が安定してロックもしづらくなる。

 
リアブレーキが効きづらいことは 
体感ですぐ分かります。 
 
面白いのはその先。 
 
使う人と使わない人の両極端の 
話を聞いたことがあります。 
 
効かないから使わないは 
まだ分かるのですが。 
 
フロントが効き過ぎて 
前のめりになるのが怖いから 
リアしか使わない。 
 
それで安全運転ができるのなら 
問題ないですが。 
 
個人的にはリアだけでよく止まれるなと 
感心してしまいます。 
 
リアブレーキも使えば 
前のめりになるのも軽減されますよ。 
 
 
挙動を考えればリアブレーキを 
コンマ数秒早くかける。 
 
そうするとリアサスが縮んでから 
フロントが縮むことに。 
 
これが最も効果的な 
ブレーキ方法なのでしょう。 
 
実際は急ブレーキだったら 
そこまで考えていられませんが。 
 
だから前後同時にかける。 
 
これが一般的になっています。 
 
 
昔から装備されているリアブレーキ。 
 
必要が無いのなら消えていくはずです。 
 
長年使われているのは 
メリットがある証拠ですよ。

管理人の体験談

最後に僕の経験をお話ししますね。 
 
バイクに乗り始めた頃は 
リアブレーキを 
あまり使えませんでした。 
 
自転車の操作に慣れていると 
両手のレバーがブレーキの感覚。 
 
足でブレーキをかけるという動作が 
意識しないとできませんでした。 
 
バイクでもクラッチとして 
左のレバーを握ります。 
 
だから止まる動作としては 
レバーだけなら正しい操作。 
 
そこに右足操作を追加するのは 
慣れるしかなかったですね。 
 
 
止まる操作としては慣れても 
それ以上に使うことは 
あまりありませんでした。 
 
姿勢制御として 
意識するようになったのは 
Uターンがきっかけ。 
 
リアブレーキを踏みながら 
Uターンをすると 
上手にできると知ってからです。 
 
リアブレーキを踏んでいると 
低速でも安定する。 
 
そのことを体感できてからは 
多用するようになりました。 
 
今では無意識に 
リアブレーキを使っています。 
 
 
「アクセルとブレーキを同時に踏む」 
 
こんな言い回しをすることがあります。 
 
相反することを 
同時にやろうとすることですね。 
 
意味の無い無駄なことのようですが。 
 
バイクだとよくやる操作です。 
 
特にスクーター。 
 
低速で高回転を維持するには 
必要な操作です。 
 
すり抜けをするときは 
アクセルを開けながら 
リアブレーキをかけています。 
 
低速でも車体が安定するので 
ふらつかないですよ。 
 
すり抜けの是非はともかく 
操作として覚えておくと 
狭い道などでも有効です。 
 
リアブレーキに慣れていたので 
大型バイク免許を取るときも 
一本橋は簡単でした。 
 
 
習うより慣れろなリアブレーキですが。 
 
役割の違いは習っておいたほうが 
分かりやすくもなります。 
 
車体の挙動なども理解すれば 
バイクがもっと楽しくなりますよ。