この記事は約 7 分で読めます。
管理人のヒキです。
今日はMy Favorite BIKE
についてお話をしたいと思います。
⇒My Favorite BIKE
バイクのある生活を描いた短編集。
基本的には一話読みきりです。
後半の巻になると
続き物の話もありますが。
原付から大型まで出てきます。
小学生から女子校生、オジサンまで
老若男女が主人公。
年代も性別もバイクの排気量も違う。
それでもどこか共感できるストーリー。
「おもしろい!!」
とか
「感動した!!」
と言う話ではないです。
もっと静かに
「バイクって良いな」
と思えるような短編集です。
僕が好きなのはジャイロに
ハーレーのエンジンを積む話。
こんなことをやれる環境や
一緒にやれる友人。
どちらも僕にはありませんから
楽しそうだなぁと思えます。
本当にできたとしても
まともには走れないでしょう。
ジャイロは原付。
車体もブレーキもそれに合せた設計。
大排気量のパワーは
想定されていないでしょう。
そんなことは百も承知で
作る過程を楽しむ。
無事に動くだけで
嬉しくなるでしょうね。
そんなことを想像させてくれる
ストーリーでした。
バイクに乗れない休日に
読んだりするのによいのですが・・・。
アマゾンのレビューを見ると
酷評されている話もあります。
「盗んだバイクで走り出す」
これをやっちゃう話もあるんです。
僕はフィクションだから
気にしていません。
そこが話の中心と言う
わけでも無いですし。
もちろん盗難は悪いことです。
でも、違法行為が描かれているのは
これだけではありません。
時速200キロだす話もあります。
こちらを批判しているレビューは
見かけませんでした。
命にかかわる可能性は
こちらのほうがあるのですが。
窃盗は許せないけど
速度違反は気にしない。
それはそれで
バイク乗りらしい気もしますが。
フィクションでも犯罪行為は許せない。
そんな人には楽しめないと思います。
短編集の中に
作者の話も入っています。
ほぼノンフィクションとのこと。
良くも悪くもバイクの影響がある。
そんな人生のようです。
「バイクは僕の人生に
そこまでの影響はないなぁ。」
なんて思いましたが
視点の違いだけなのかもしれません。
バイクに乗り続けて歳を重ねれば
人生の節目にもバイクはあったわけで。
就職したとき。
結婚したとき。
子供が生まれたとき。
ドラマチックな出来事は
ありませんでした。
いつもと同じにあったバイク。
そこを切り取るからこそ
共感があるのかもしれません。
そう言う意味では若い人より
歳を重ねた人のほうが
楽しめるのかもしれません。
今はマンガなんて読まなくなった。
そんな人もコロナによる外出自粛期間に
読んでみると面白いかもしれませんよ。