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管理人のヒキです。
今日は下り坂での恐怖心について
お話をしたいと思います。
「山道の上りは楽しいけど
下りは怖い。」
初めて行ったときは
多くの人が経験することだと思います。
対策はあるのでしょうか?
怖いのは慣れていないからです。
もちろん技術的な問題もあります。
でもそれ以上に重要なのは慣れ。
・なぜ慣れる必要があるのか。
・そのために必要な技術。
この順番でお伝えしていきますね。
下り坂を克服しよう!
怖い原因はなに?
下り坂が怖いと言っても
恐らくそれだけではないはず。
「下りのカーブが怖い」
こちらではないでしょうか?
多少の急坂でも舗装されている
直線道路なら怖くないと思います。
下り坂が怖いのは
自分で制御できないからです。
恐怖心は重要。
怖いと感じたら無理はやめましょう。
慣れてくれば少しずつ
恐怖心はなくなります。
初めてバイクに乗った時は
スピードを出すことさえ
怖くなかったですか?
僕は初めてスクーターに乗った時
30キロも出せば十分でしたよ。
それ以上は怖かったです。
・・・すぐに慣れましたけどね。
急な下り坂のコーナーも
街中ではほとんどありません。
だから慣れないだけ。
山道に毎日行けるのならすぐに慣れて
恐怖心もなくなりますよ。
そんなに何度も行けない人なら
何度も往復する方法もあります。
練習のためのツーリングと割りきって
峠道を目指しましょう。
あとはひたすら上り下り。
技術的なことを意識しながら走れば
だんだん怖くなくなりますよ。
運転技術に問題があるの?
次は技術的なことを。
と言っても基本的なことだけです。
・コーナー手前でしっかり減速。
・腕の力はぬいて
ニーグリップはしっかりする。
・視線は必ずコーナーの出口。
これを守るだけで
技術的には問題ありません。
それぞれについて
もう少し詳しく説明しますね。
減速はできている?
しっかり減速はやっていると思います。
やっていると思いますが
実はできていません。
だから怖いんです。
自分の限界を超えていることが
本能的に分かるのでしょう。
極端な例ですが想像してみて下さい。
両足がべったり地面について
車重も軽い50ccのモンキー。
そのままフロントブレーキをかけながら
歩くように下ってくる。
バイクが倒れる心配もなく
歩くより遅いスピード。
怖くないですよね?
ブレーキをかけても下り坂なので
思っている以上に速度がでています。
自分の感覚と実際の速度のズレ。
それが恐怖心になってしまいます。
怖いのは重要な感覚。
もっと速度を落としましょう。
コーナーの入り口で減速していれば
その後はアクセルを開けられます。
前に進む力があれば
車体は安定しますよね。
曲がり始めたら少しだけ
アクセルを開けましょう。
下りだからといって加速しないと
車体が不安定になって怖いですよ。
体に力を入れる?
体の力の入れ方も重要です。
腕の力は抜いて
ニーグリップはしっかり。
特に前傾姿勢のバイクは
これが難しくなります。
前傾で腕に体重がかかりやすい
ライディングポジション。
さらに下り坂で減速。
腕に体重をかけないのは
難しいですよね。
だからこそニーグリップで支えつつ
腹筋、背筋で耐えるのですが。
常にそれをやり続けるのは
体を鍛えていないとつらいです。
対策としては曲がるときだけ
腕の力を抜きましょう。
コーナー入り口の減速時は
腕も使って支えてしまいます。
曲がり始めると同時に
腕の力を抜く。
これだとあまり疲れません。
ツーリングで1日中走るようなときは
体力を温存できますよ。
視線も意識する
視線も重要です。
バイクは不思議なことに
見ている方向に進みます。
怖いと思ってガードレールを見ると
そこに吸い込まれてしまいますよ。
視線だけでなく首も曲げて
しっかり進行方向を見る。
これだけで不思議と曲がれます。
コーナーでの動きをまとめると
・曲がり始めると同時に
進行方向を見ながら腕の力を抜く。
・ニーグリップでバイクにしがみつく。
バイクが曲がるのを邪魔しているのは
ライダー自身。
バイクを信じて余計な力を抜けば
曲がってくれます。
後は落とされないように
ニーグリップでしがみつくだけ。
教習所で教わるような基本。
それをしっかりやるだけで
下りのカーブも怖くなくなりますよ。
まとめ
ここまで長文にお付き合い
ありがとうございます。
下り坂での恐怖心克服方法を
お話ししてきました。
簡単にまとめると
・技術としては基本的なことだけ。
技術的なことはもちろん大切です。
でも技術的に難しいわけではないんです。
ただのカーブ。
いくら急カーブでも
Uターンほどではありません。
せいぜい教習所でもやった
8の字程度でしょう。
それが怖いのは環境とスピードのせい。
下り坂だからブレーキをかけても
落ちきらない速度。
車体を安定させるために
アクセルを開けたらオーバースピード。
車線からはみ出したら
ガードレールや対向車線。
ぶつかりそうで怖いからと
つい見てしまうガードレール。
視線が近いので
曲がらなくなるバイク。
曲がらないので怖くなり
体に力が入ってさらに曲がらなくなる。
悪循環なんですよね。
上りが怖くないのですから
技術に問題はありません。
慣れるまではしっかり減速。
基本を守っていれば
恐怖心もなくなっていきますよ。
管理人の体験談
最後に僕の経験をお話ししますね。
怖くない=速いではありません。
僕は下り坂を怖いとは思いませんが
決して速くはありません。
基本に忠実に走る。
これを意識しているので
恐怖心はないです。
でも、速く走ろうと思ったら
もっとスピードを上げて
バンク角も深くしていく必要があります。
そういうことをやるのは怖いです。
特に大型。
車重が重いですから
ブレーキをかけても減速しづらいです。
うっかりアクセルを開け過ぎれば
制御できなくなってしまいます。
そういう意味では小排気量のほうが
下り坂も楽しめますよ。
ホイールベースも短いですから
小回りもききますし。
バイクによって大きさや重さは違います。
大きく重くなるほど
扱いは難しくなります。
どうしても慣れない人は
軽いバイクに乗り換えるのも
一つの方法ですよ。
今回お伝えしてきたことは
速く走る方法ではありません。
怖くない走り方。
だから誰でも知っているような
基本的なことしか出てきません。
でもそれができていないから
怖い思いをすることも知っています。
僕も昔は怖かったですから。
それでもいつのまにか慣れて
今は恐怖心なんてありません。
同じ道を往復してみて
上りが怖くないなら
技術に問題はないです。
カーブのきつさなどは
上りでも下りでも同じですから。
無理をしないで乗り続けていれば
いつのまにか怖くなくなりますよ。