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バイクにサンダルで乗ると警察に捕まる?法的根拠から考える

この記事は約 15 分で読めます。

かかとを固定できるかで違いがありそうです。
管理人のヒキです。 
 
今日はサンダルでの乗車について 
お話をしたいと思います。 
 
年々暑くなっている夏。 
 
バイクに乗るとき 
軽装の人も増えていると思います。 
 
スクーターだったら 
サンダルでも良いかと 
考える人もいるかもしれません。 
 
警察に捕まることは無いのでしょうか? 

まず結論から言うと条例で決まるので 
地域によって違います。

 
簡単に言うとグレーゾーン。 
 
警察の判断次第というところもあります。 
 
これから実例を出して説明しますが 
全都道府県を調べたわけではありません。 
 
人口の多い東京と大阪を例に出して 
法的な根拠を説明していきますね。

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バイクでサンダルは違法?

法律的な根拠は?

法律的な根拠としては 
道路交通法があります。 
 
道路交通法第70条を引用すると 

第70条 車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、 交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。

 
上記のように書かれています。 
 
これを受けて各都道府県が 
条例などを定めます。 
 
道路交通法の段階では 
サンダル禁止と明記されていません。

実際の運用

実際の運用は 
どうなっているのでしょうか? 
 
東京都の該当部分は 
このあたりだと思います。 

東京都道路交通規則 第8条の(2) 
 
木製サンダル、げた等運転操作に支障を及ぼすおそれのあるはき物をはいて車両等(軽車両を除く。)を運転しないこと。

 
げたがあるのは時代を感じる条文ですね。 
 
木製でないサンダルなら 
良いのかもしれませんが。 
 
「等」の1文字がくせもの。 
 
木製サンダルやげた以外でも 
支障を及ぼす「おそれ」があれば 
ダメと言うことになります。 
 
解釈の幅が広い書き方ですね。 
 
 
大阪の例も見てみましょう。 

大阪府道路交通規則 第13条(4) 
 
げた又は運転を誤るおそれのあるスリッパ等を履いて、車両(軽車両を除く。)を運転しないこと。

 
東京に続いて大阪でも 
げたが出てきました。 
 
そしてこちらもスリッパ「等」で 
解釈に幅を持たせています。 
 
 
大阪の場合は大阪府警が出している 
運用のPDFがありました。 
 
https://www.police.pref.osaka.lg.jp/material/files/group/2/62kotsu_1670_r0405.pdf 
 
上記のPDFから引用すると 

大阪府道路交通規則の運用等について 
 
運転者の遵守事項(第 13条関係) 
 
(1) 第4号は、げた及び運転を誤るおそれのあるスリッパ等の履物を履いて自動車等を運転することを禁止したものである。ここにいう「スリッパ」は、かかとをとめる装置がなく運転中足に定着しないため脱落しやすいことから運転を誤るおそれがあると認められるものであるが、通常、運転を誤るおそれがあると認められる履物には、このスリッパのほか、サンダル(わらじ式のものを除く。)、つっかけ草履等があり、いずれも足に対して定(密)着性を欠き、その形状、性能から運転操作の過程において脱落等の不安定な状態が起こり、運転を誤るおそれがあると認められる。しかし、どの履物がこれに当たるかは、当該車両と履物について個別に判断しなければならない。 
 
なお、草履等については、鼻緒があり、底が比較的薄く平らで、柔軟性があって足に定着し、しかも形態も特異なものでなく、運転操作の過程で脱落する等運転の妨げとなるおそれがないものであれば、これに含まれないものとする。

 
こちらでわりと具体的に 
書かれています。 
 
気になるところは 
マーカーを引いてみました。 
 
かかとをとめる装置があれば 
大丈夫なのかもしれません。 
 
とは言え結論としては 
「個別に判断」ですが。 
 
結局明確な判断基準は 
無いと言うことになります。

まとめ

ここまで長文にお付き合い 
ありがとうございます。 
 
サンダルでバイクを運転する 
違法性についてお話ししてきました。 
 
簡単にまとめると 

・道路交通法には明記されていない。 
 
・都道府県の運用も「等」の文字で 
幅を持たせている。 
 
・運用方法で「個別に判断」と 
明記されている場合もある。

 
結局は運用次第のグレーゾーン。 
 
よく言われる判断基準が 
かかとが固定できるかです。 
 
かかとを固定してあれば 
簡単には脱げません。 
 
実際に大阪府警の運用方法にも 
「かかとをとめる装置」のことが 
書いてありますからね。 
 
 
サンダルで乗りたいと考える人は 
おそらくスクーターでしょう。 
 
それも近場を乗るだけ。 
 
それなら自分が運転したい地域の 
条例を調べてみましょう。 
 
合法ならば安心して乗れますよ。 
 
 
もし警察に捕まって 
どうしても納得できなかったら。 
 
裁判をする方法もあります。 
 
違法かどうかを決めるのは 
最終的には裁判所です。 
 
警察ではありません。 
 
青切符に納得いかなければ 
サインしないで 
裁判をすることもできますよ。

管理人の体験談

最後に僕の経験をお話ししますね。 
 
本文中はあえて触れませんでしたが。 
 
バイクでサンダルの話になると 
必ず安全の話が出てきます。 
 
法律問題と安全は別なので 
触れなかっただけですが。 
 
 
やはり危険なのは確かです。 
 
 
通勤時にスクーターで転倒した時は 
靴が破けました。 
安全靴だったので、つま先は無傷でした。
 
安全靴だったので足の甲は無傷。 
 
ヒザはすりむきましたけどね。 
 
 
安全靴で下が硬かったから 
破れたのかもしれませんが。 
 
それでもサンダルだったら 
血まみれになっていたでしょう。 
 
 
「だから絶対やめろ」とは思いませんが。 
 
 
Tシャツ、短パン、サンダル。 
 
一般的に言われる 
バイクに乗る格好ではありません。 
 
でも近年の夏の暑さなら 
ちょっとコンビニまでと着替えずに 
出かけたくなる気持ちも分かります。 
 
 
運転はしたことがないですが 
取り回しくらいならあります。 
 
暑くてバイクに乗りたくないときでも 
放置はしないようにしているので。 
 
ガレージからバックで出して 
また戻しておく。 
 
これだけでもサスは動くし 
タイヤの接地面も動きます。 
 
ゴムは動かさないで放置すると 
固くなりますからね。 
 
 
この程度のことなら 
サンダルでやることもあります。 
 
 
これだって足の上にバイクを倒したら 
大怪我するでしょう。 
 
分かっているからめったにやりませんが。 
 
他の用事のついでだと 
やることもあります。 
 
 
人によって許容範囲は違いますが 
バイクに乗る以上 
けがは覚悟しているでしょう。 
 
許容できない人は 
バイクに乗らないでしょうから。 
 
サンダルで転倒すれば 
ケガをすることくらい 
バイク乗りなら分かっています。 
 
それでもやるのなら 
止めるつもりはありません。 
 
 
ごく短距離。 
 
歩くにはキツイ坂道。 
 
水遊びをしていた。 
 
 
こんな条件でもそろって 
スクーターがあれば 
僕もやるかもしれませんし。 
 
どんな状況なのか想像つきませんけどね。 
 
 
結局はリスクとリターンの問題です。 
 
安全にはコストがかかります。 
 
お金のことだけでなく 
手間暇などの時間も含めてです。 
 
機械なども安全装置が増えるほど 
それを解除する手間と時間がかかります。 
 
 
今のバイクはクラッチを握ったり 
サイドスタンドを外さないと 
セルが回らなかったりします。 
 
それくらいならメンドクサイとは 
思いませんが。 
 
例えばクラッチを10回握らないと 
セルが回らないとしたらどうでしょう? 
 
面倒だからそんな装置は外したいと 
思う人も増えるかもしれません。 
 
 
僕で言えば靴に履き替えるために 
一回家の中に入る。 
 
これがメンドクサくて取り回しを 
やってしまうわけです。 
 
確率で言えば何も起こらない方が高い。 
 
でもその少ない確率で何か起きたときは 
それなりの代償を負います。 
 
 
ケガをする確率と 
サンダルで乗ることの利便性。 
 
立ちゴケも含めた事故にあう確率と 
無事にバイクに乗れる確率。 
 
ケガの重傷度と 
サンダルで乗って得られるメリット。 
 
このあたりを天秤にかけて 
決めるしかありません。 
 
 
サンダルで乗ったら100%の確率で 
転倒して足の指を切断する。 
 
 
これなら乗る人はいないでしょう。 
 
決めるのは本人。 
 
18歳で成人ですから 
圧倒的に大人の決断が多いはずです。 
 
危険だとは思いますが。 
 
そもそも絶対安全に生きるなんて 
不可能なこと。 
 
バイクや車は危ないからと歩いていても 
車が突っ込んでくる事故は起こります。 
 
家にこもっていたとしても 
地震などの自然災害で 
亡くなる人はいます。 
 
 
法律上の問題がないなら 
最後は自分の決断です。 
 
無事に家に帰るまでが遠足。 
 
合法的なサンダルで乗る人は 
十分注意してくださいね。