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管理人のヒキです。
今日はバイクの事故原因について
お話をしたいと思います。
バイクは事故にあったとき
致死率が高い乗り物。
事故原因が分かっていれば
予防にもなりますよね。
どんな時が危険なのでしょうか?
単独事故です。
今回の記事は警視庁のHPを参照。
全国と都内の統計データが
HPで公開されています。
詳細が載っているのは
都内だけですが。
2020年度の統計や
過去5年分の数値です。
よく多いと言われる右直事故。
これは相手がいる場合であって
単独よりは少ないです。
もちろん年度によって
差があるかもしれません。
とは言え過去5年平均でも
変わっていないですが。
実際の数値を参考にしながら
事故原因と対処法について
順番にお伝えしていきますね。
事故原因を知って予防しよう
どんな時に起こる?
乗車目的で分けてみると
一番多いのは通勤時。
全体の35%もあります。
出勤と退勤に分けてみると
多いのは出勤時。
朝のほうが時間に追われて
無茶をするのでしょう。
二番目はツーリング。
正確には観光・娯楽・ツーリング。
このあたりは妥当なところでしょう。
仕事で使う以外だと
通勤通学とツーリングが
ほとんどの目的だと思います。
これ以外はその他で
まとめられているくらいですから。
時間帯で見ると
8時~10時が一番多いです。
18時~20時が二番目。
それぞれ出勤、退勤の
時間帯にあたりますね。
事故形態としては
・単独
・右折時
・追突
の順番。
右折時というのが
右直事故のことでしょう。
バイクの右折ではなく
車の右折。
これは本当に気をつけないと
バイクはやられてしまいます。
右折する車から見ると
直進してくるバイクが遠く見えます。
車に比べれば小さいですからね。
右折できると思って曲がり出す車。
まさか曲がってくるとは
思ってもいないバイク。
結果として衝突。
車とバイクでは
被害が違いますよね・・・。
事故を防ぐには?
事故を防ぐ方法も考えてみましょう。
まず1位のバイク単独事故。
考えられる理由は
大きく分けて二つあります。
・カーブを曲がりきれない。
・スリップでの転倒
これがほとんどでしょう。
どちらもスピードの出し過ぎが
原因として考えられます。
そこは皆さん分かっているとして
それ以外の理由を。
カーブを曲がりきれないのは
必ずしも速度超過ではないです。
制御できないという意味では
速度超過ですが。
制限速度内でも曲がりきれないのが
バイクの難しいところ。
意外にあるのが
高速道路の出入り口。
・一般道から料金所。
・料金所から本線。
この間は急カーブが続くことが
多いですよね。
バイクに慣れていないと
ここで単独事故を起こします。
バイクは不思議なもので
見ているところへ向かいます。
運転になれていないと急カーブが怖く
ガードレールを見てしまいがち。
結果としてガードレールに
吸い込まれるように接触。
運転になれていないと法定速度内でも
やってしまう人はいます。
腕の力を抜いて
しっかりニーグリップ。
視線はコーナーの出口。
教習所で教わる基本を
しっかり守りましょう。
それだけで防げる事故もあります。
スリップでの転倒は
路面状況次第。
水、氷、雪、砂、落ち葉など
滑る物はたくさんあります。
それをいかに察知できるか。
スピードが遅いほうが
分かりやすいのは確かです。
でも遅くても
気づけなければダメです。
僕は信号待ちで停車するときに
転倒したことがあります。
ブレーキをかけて止まるために
左足を出したら滑りました。
ほぼ立ちゴケだったので
ケガはありませんでしたが。
左足が外側に滑ったので
バイクは全く支えられない状態。
思い切り倒しました。
ケガはなかったですが
恥ずかしかったですよ。
滑るのが足ではなく
タイヤだったら。
停止時ではなく
コーナーリングの途中だったら。
そう考えると怖いですよね。
天候や路面状況にも
気を使いながら走りましょう。
右直事故で悪いのは
もちろん右折のほうです。
でも、被害にあうのは直進するバイク。
いくら優先でも死んでしまったら
意味がないですよね。
これは分かっていればある程度防げます。
右折車がいたら減速。
相手の顔が見えたら
目をよく見ておきましょう。
アイコンタクトではないですが
相手が気づいているかも分かります。
そもそも気づいていないと思う場合も
ありますから。
相手が曲がってくる「かもしれない。」
教習所でも教わる「かもしれない運転」
をしっかりと実践しましょう。
追突もスピードが遅いほうが
防げるは当然ですよね。
でも単純な速度よりも
車間距離のほうが大事です。
高速道路でも車間距離が空いていれば
追突しないですよね。
無理なすり抜けや追い越しをせず
流れにのって車間距離をとる。
これだけでも追突事故は
大きく減らせるはずです。
事故を起こす人は?
事故別の年齢も警視庁のHPに
載っていました。
一番多い年齢は50代。
50、20、40、10、
30、60、70の順番。
若い人のほうが無茶をする
イメージもあったのですが。
実際はそうでもありませんでした。
50代、40代は体の衰えも
関係してくるのでしょう。
リターンライダーが多いのも
この年代の特徴。
若いころに乗っていて
そのイメージが残っている。
でも実際は体がついていかない。
バイクから降りていた時期がある。
ブランクがあるからこそ
事故を起こすのかもしれませんね。
60代、70代はそもそもの人数が
少ないと思われます。
30代になると無茶もしなくて
体の衰えも少ない。
そんなところでしょうか。
あくまで僕の考察です。
年代別の理由までは警視庁のHPに
載っていなかったので。
僕も体の衰えを実感する年代です・・。
命を守るためにできること
致命傷部位も載っていました。
頭部、胸部、で全体の75%。
細かく分ければ
・頭部50%
・胸部25%
・腹部10%
・その他15%
過去5年で見てもほぼ同じです。
死亡事故の25%で
ヘルメットが脱落しているとのこと。
これらを考えてみると
できる対策が浮かび上がります。
・ヘルメットのあご紐をしっかり締める。
・胸部プロテクターを着用する。
これだけでも死亡事故を
減らすことはできるでしょう。
特にヘルメットのあご紐。
ヘルメットの着用は
法律で義務づけられています。
どうせ被るのですから
あご紐も正しく締めましょう。
たとえ半キャップでも
あご紐は必ずついています。
命を守るためにも最低限の安全対策は
実行しておきたいですね。
まとめ
ここまで長文にお付き合い
ありがとうございます。
バイクの事故原因ついて
お話ししてきました。
簡単にまとめると
・年代別は50代が多い。
・致命傷の3/4は頭部と胸部。
車に比べれば事故を起こしたときの
被害が大きいのがバイク。
生身の体で何かにぶつかれば
致命傷になってもおかしくありません。
安全運転のためにも事故原因を知って
対策を考えておきましょう。
とは言え完全には防げないのが事故。
自分がどんなに安全運転をしていても
巻きこまれることだってあります。
結局は運。
そう言いきってしまえば簡単ですが
被害を軽くするために
できることだってあります。
たとえ運だとしても
少しでも運を良くしたいですよね。
そのためにできることは
しっかりとしておきましょう。
教習所で教わる基本的なこと。
これが事故を防ぐためにも
重要になってきますよ。