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ヒューズ電源に向きはある?正しく取り付けるための考え方

この記事は約 18 分で読めます。

差し込む向きが違っても大丈夫?
管理人のヒキです。 
 
今日はヒューズ電源の 
向きについてお話をしたいと思います。 
 
電源取り出しについて 
以前記事にしたことがあります。 
 
バイクの電源取り出しは簡単?初心者でもすぐできる方法 
 
 
それを読んだ方から指摘がありました。 
 
簡単に言えば 
 
 
「取り付けの向きが逆じゃないか?」 
 
 
と言うことでした。 

まず結論から言うと 
僕が書いたのはメーカー推奨の方法です。

 
ヒューズ電源を発売しているメーカーは 
何社もあります。 
 
以前の記事では「エーモン」製の 
製品を使いました。 
 
だから取り付け方法も 
メーカーの指示どおりにしてあります。 
 
向きのことは公式サイトでも 
書いてありますから 
心配な人は見てみて下さい。 
 
 
でも、逆につけるのも 
間違っているとは言えない付け方です。 
 
安全を最優先に考えるなら 
正しいとも言えます。
 
 
どういうことかを 
順番にお話ししますね。

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ヒューズ電源の向きはどちらが正しい?

向きが違っても電気は流れるのか?

そもそも向きが違うと 
何が問題なのでしょうか? 
 
通電させるだけなら 
向きは関係ありません。
 
 
どちらの向きで取り付けても 
電気を取りだすことはできます。 
 
 
極論ですがバイクや取り付ける電装品に 
何の問題もおきなければ 
向きを気にする必要はないんです。

取り出し方向の違いで変ること

でも、現実だと 
そんなことはないですよね? 
 
いつだってトラブルの可能性はあります。 
 
 
ヒューズは過電流が流れると 
切れるようにできています。 
 
それによって他のところに 
影響が出ないようにする安全装置です。 
 
 
ヒューズ電源は取り付ける向きによって 
どのタイミングで切れるかが 
変ってしまいます。
 
 
 
分かりやすく画像を使って説明しますね。 
 
この画像は実車ではありえない 
極端な状況にしてみました。
ショートするので絶対にやらないでくださいね。
 
バッテリーとヒューズだけが 
繋がっています。 
 
実車でこれをやったら 
ショートした状態です。 
 
ヒューズが切れますから 
絶対にやらないで下さいね。

プラス側からの取り出し

話を元に戻して。 
 
 
画像を見ると右側の線が 
バッテリーのプラスから繋がっています。
右が+、左が-です。
 
左側の線はマイナスから。 
 
赤いヒューズを抜いて 
ヒューズ電源を使うと考えて下さい。 
 
 
電気はプラスからマイナスに流れます。 
 
画像で言えば右側の線から 
左側の線に向かって流れます。 
 
 
中央にヒューズをつないだら 
 
・右側がプラス側。 
・左側がマイナス側。 
 
と言う配線になります。 
 
 
この状態でまずは復習として 
メーカー推奨のヒューズ電源の 
取り付けかたから考えてみましょう。 
 
ヒューズ電源は電源取り出し用の 
コードがつけてあります。 
 
このコードがプラス側とマイナス側。 
 
どちらに来るかと言うのが 
今回のお話です。 
 
 
このヒューズ電源を発売しているのは 
「エーモン」と言うメーカー。 
 
公式HPを見ると 
電源コードがプラス側にくるように 
取り付けると書いてあります。
プラス側からの電源取り出し。
 
この向きで取り付けると 
ヒューズが切れても 
電源取り出しコードには電気が流れます。
 
 
例えばスマホの充電が途中で 
止まってしまったら困りませんか? 
 
バイクのトラブルでヒューズが切れても 
取り付けた電装品が使えます。 
 
エンジンがかかっているのなら 
スマホの充電は続けられますよ。 
 
 
ヒューズ電源につないだ電装品が 
トラブルを起こしたときが心配ですか? 
 
そのために取り出し用のコードに 
ヒューズがついています。
ヒューズ電源の管ヒューズ。
 
こちらのヒューズが切れても 
バイク本体に影響がありません。
 
 
こうやって別回路にするために 
バッテリーのプラス側で 
取り出し用の配線をつけます。

マイナス側からの取り出し

今度は逆にしたときのことを 
考えてみましょう。 
 
バッテリーのマイナス側から 
電気を取りだす場合です。
マイナス側からの電源取り出し。
 
この状態でヒューズが切れたら 
 
・バイク本体 
 
・電源を取り出した先 
 
この両方に電気が流れなくなります。 
 
分岐させているところよりも 
プラス側で線が切れていますからね。 
 
トラブルが起きた場所を特定するのも 
両方を探す必要があります。 
 
両方を探すのは手間ですよね? 
 
 
これだけをみれば 
デメリットしかありません。 
 
でも、もっと大きな意味では 
安全を重視した方法なんです。
 
 
 
バイクメーカーが設計した時点では 
電源取り出しのことを 
考えられていません。 
 
・純正状態で使う。 
・純正オプションを使う。 
 
この前提での設計です。 
 
 
バイクの純正配線には余分な電気を 
流す余裕がないかもしれません。
 
 
 
電気を流せる量は線の太さで決まります。 
 
電気が通る配線と言っても 
太さは色々ありますよね? 
 
例えばUSBケーブルの外見は一本です。 
 
でも、中は1ミリ程度の細い線が 
何本も別々に通っています。 
 
テレビや冷蔵庫の家電製品なら 
もっと太いコードですよね。 
 
電柱をつないでいる電線になれば 
1cm以上の太さになるでしょう。 
 
 
細い線にムリヤリ電気を流せば 
熱くなり、最悪で燃えることも。
 
 
 
ヒューズ電源に話を戻せば 
「取りだした純正配線は大丈夫か?」 
と言うことになります。 
 
取り出し用のコードにも 
ヒューズがついています。 
 
容量は交換するヒューズより 
小さくなっているのが普通です。 
 
例えばこの「エーモン」製品。 
 
10A(アンペア)のヒューズですが 
取り出せるのは5アンペアまでです。
ヒューズ電源で使える電流は半分くらいです。
 
使いすぎないよう、考えられた設計です。 
 
 
でも、バッテリーのプラスまでの配線が 
どこまで耐えられるかは分かりません。 
 
仮に11アンペアまで耐えられる 
設計だったらどうなるでしょうか? 
 
純正状態なら10アンペアで 
ヒューズが切れるから問題ありません。 
 
 
でも、電装品を追加していると 
越えている可能性があります。
 
 
 
計算上では 
 
・バイク本体で9.9アンペア。 
・取り付けた電装品から4.9アンペア。 
 
これだけの電気が 
同時に流れる可能性があります。 
 
11アンペアを越えていますから 
発熱、発火する恐れがあります。 
 
 
これを防ぐためには 
マイナス側から電気を取りだします。
 
 
 
こうすれば10Aのヒューズが 
機能しますから、純正と変りません。 
 
安全を重視すれば 
こちらが正しい取り付け方ですね。

まとめ

ここまで長文にお付き合い 
ありがとうございます。 
 
ヒューズ電源の向きについて 
お話ししてきました。 
 
簡単にまとめると 

・ヒューズ電源メーカーは 
プラス側を推奨。 
 
・バイクの安全性を考えるなら 
マイナス側から。

 
どちらの向きからでも 
電源取り出し自体はできます。 
 
なんのトラブルもなければ 
どちらの向きでも問題ありません。 
 
でも、自分がどちらの向きでつけたかは 
知っておきましょう。 
 
トラブルが起きたときに 
原因を探しやすくなります。 
 
 
特にマイナス側を使う場合。 
 
 
車体と電装品のどちらが悪いか 
確認しなければなりません。 
 
ヒューズ電源の管ヒューズが 
切れていなくても 
そちらが異常かもしれませんから。 
 
 
一番簡単な確認方法は 
普通のヒューズにもどす方法。
 
 
これで問題なければ 
取り付けた電装品の問題です。 
 
純正状態でヒューズが切れるなら 
バイク車体側の問題。 
 
差し替えるだけでも 
これくらいは分かりますよ。 
 
 
利便性をとるか安全性をとるか。 
よく考えて向きを決めてください。

管理人の体験談

最後に僕の経験をお話ししますね。 
 
僕は基本的にバッテリーのプラス側から 
電気を取りだしています。 
 
バイクメーカーも 
そこまでギリギリの設計には 
していないと思っていますから。 
 
あくまで思っているだけで 
根拠はないですけどね。 
 
普通の設計だとバッテリーから 
ヒューズボックスまでは 
電気的にかなり余裕をみています。
 
 
「エーモン」などの部品メーカーが 
プラス側からの取り出しにしているのも 
そんな理由からです。 
 
 
そもそもそんなに電気を使う 
電装品を取り付けませんけどね。 
 
一番大きいのは 
おそらくグリップヒーター。 
 
その取り付け説明書でさえ 
純正配線に直接つなぐ指示です。 
 
だから大丈夫だろうと思っています。 
 
 
でも、最近のUSBはちょっと怖いです。 
 
2.1アンペアの差し込みが二つ以上。 
そんな製品もあります。 
 
二つ同時に使ったら 
それだけで4.2アンペア。 
 
他に何か使ったら 
5アンペアのヒューズが飛びそうです。 
 
タブレットをバイクで使う人は 
マイナス側からとったほうが 
安心かもしれませんね。 
 
 
どれくらい電気を使うか分からない人は 
計算も簡単ですよ。 
 
消費電力が分かれば12で割って下さい。 
 
この数値はバッテリーの電圧です。 
 
 
例えばヘッドライト。 
 
昔ながらのハロゲン球は 
電気を使いますよね。 
 
ハイビームが60W(ワット) 
なんて書いてあれば 
 
60÷12で答えは5。 
 
5アンペアの電気を使います。 
 
 
ヒューズ電源からでも 
これくらいは取り出せてしまいます。 
 
車体側に余裕がなければ 
発熱、発火も考えられますよね。 
 
本当に心配ならバッテリーまでの配線の 
太さを測りましょう。 
 
配線も規格がありますから 
どれくらいの電気を流せるか分かります。
 
 
あまり現実的ではないですけどね。 
 
そこまでするくらいなら 
マイナス側から取り出せば安心です。 
 
 
今回は読者のかたからの連絡をもとに 
記事を書いてみました。 
 
こうやって間違いや疑問を 
コメントしてもらえると 
管理人としては嬉しいです。 
 
今後もよろしくお願いします。