ツーリングプランの作成と聞くと
難しいイメージがありませんか?
「詳細に計画を立てるなんて面倒だし
自由に動けたほうが楽しい」
そんなふうに思っていませんか?
実は僕も昔はそう思っていました。
目的地なんて無くても
走っていれば楽しい時期でしたし。
でも、根本的なところで
間違っていたことに気づきました。
目的は楽しく走って
無事に家まで帰ることなんだって。
そう思うようになった理由は
トラブルだったり家庭を持ったりと
色々あります。
理由はともかく、無事に家に帰るためには
どうすれば良いのか?
そこを意識するだけでも
計画を立てることになりますよ。
例えば日帰りの場合。
目的地があれば帰宅時間から逆算して
出発の時間を決められます。
家族と夕食を一緒に食べるのなら
それまでに帰ってこなければなりません。
目的地まで何時間かかるか。
途中の休憩時間はどれくらいとるか。
一般道か高速道か。
こういった事を考えて出発時間を決めれば
立派なツーリングプランの作成です。
目的地がある場合のことを書きましたが
適当に走りたい時だってあります。
そう言う時も帰宅時間を決めておけば
簡単な計画を立てられます。
時間が半分経過したところで
折り返せばよいのですから。
例えば朝の8時に出発して
夕方の6時に帰宅するとします。
全部で10時間ですよね。
と言うことは5時間経過した午後1時に
帰り始めれば良いことになります。
お昼ご飯を食べ終わった頃ですから
帰り始めるにはちょうど良いですね。
これだけでもプランになります。
何故プランを立てるかというと
無事に家まで帰るためです。
帰宅時間を決めていて
それより遅くなりそうだと
どうしても焦って無茶をしがちです。
そんな状況になれば
事故の確率だって高くなりますよね。
帰宅時間が決まっていなくても
体力のこともあります。
「朝から走りどおしで
午後3時になって
ようやく目的地に着きました。」
そうなれば帰宅時間は
夜中になってしまいます。
疲れてくれば眠気も出てきますし
事故の確率も高くなります。
無事に家に帰るためにも
何も考えないでツーリングに行くのは
近場だけにした方が無難です。
ここまではどこかに行って
帰ってくることを前提に
お話をしてきました。
が、そもそも目的や
目的地がないという人だっていますよね。
特にソロツーリングをする人。
慣れていないと
目的がないという人もいます。
「一人だと楽しみ方が分からない」
と言う人も。
そんな人はそこから考えることが
プラン作成のスタートです。
仲間と行く方が楽しいという人に
無理にはおすすめしませんが
自由で気楽なツーリングも楽しいですよ。
よくある目的として
「美味しいものを食べに行く」
と言うのがあります。
自分の好きな食べ物だったり
旬でおいしい時期だったり。
雑誌などで見ためずらしい料理
なんて場合もあります。
食べ物は好き嫌いがありますから
人数が増えるほど
目的がまとまらなくなります。
一人だったらそんな心配もないですよね。
もう一つライダーの定番として
「先端」があります。
岬です。
どこかの一番端だったりすると
目指す人が増えます。
本土最北端の宗谷岬は
年越しする人もいるくらいです。
冬の北海道なのにバイクで行って。
本土だけでなく
日本、本州、○○島だったりの
最○端は意外にあります。
行ってみると最果てまで来た
達成感がありますよ。
同じような理由で
「日本一」も人気ですね。
大きい、高い、長いなど
「日本一の○○」も多いです。
本当に凄いものから
拍子抜けするものまで
いろいろあります。
どちらの場合も楽しめますから
おすすめの目的地です。
今はインターネットが普及して
画像や動画で色々なものが
見られるようになりました。
だから行く必要がないという人もいます。
行かなくても分かるからと。
本当にそうでしょうか?
例えばエベレストの頂上で
撮影した動画も見られます。
それを見ただけの人は
実際に行った人と
同じ感動をえられるでしょうか?
画像や動画だけでは
伝わらないものがあります。
温度、湿度、臭い、空間の広がりなど
あげていけばたくさんあります。
一度でも体験してみれば
画像や動画で見るだけとは
全然違う事が分かります。
僕の場合は初めて北海道に行った時に
そのことを痛感しました。
雑誌で見た景色と目の前に広がる景色。
同じですが全く違いました。
そんな体験をしたからこそ
今でもツーリングが好きなんだと思います。
少しでも気になることがあるなら
ぜひ自分で行ってみて下さい。
そう言う思いがあるところなら
最高の目的地になります。
そこが泊まりでないと行けないとしたら
仕事の調整なども
広い意味でのプラン作成ですよ。
「どこか遠くへ行きたい」というのも
立派な目的です。
でも、やはり行きたい場所がある方が
実行に移しやすいです。
興味、憧れなど何でもよいですから
気になる場所があったら
行ってみましょう。
そのためにはどうしたら良いか。
そこから考えることが
ツーリングプラン作成の第一歩です。
行って無事に帰ってくる。
そのために多少の無茶はしても
無理のない計画を立てましょう。
笑顔で帰宅が最高のツーリングですよ。