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テスターの使い方。バイクや車の電装系ならこれだけで十分

この記事は約 14 分で読めます。

テスターを使えば電気も見えます
管理人のヒキです。 
 
今日はテスターの使い方について 
お話をしたいと思います。 
 
「電気は見えないので苦手。」 
 
こう言う人は多いと思います。 
 
そんな人のために見えない電気を 
見えるようにしてくれるのがテスター。 
 
「でも、使い方が良く分からない。」 
 
数字が並んで難しそうですよね。 

まず結論から言うとバイクで使うなら 
導通と電圧だけ覚えれば大丈夫です。

 
もちろん使いこなせれば 
できることは増えます。 
 
でも、それは必要になったときに 
覚えればいいだけのこと。 
 
バイクの日常整備や電装品の取り付け。 
 
それくらいなら 
電圧と導通だけで大丈夫です。 
 
 
まずは簡単にできること。 
 
ここから始めて見ませんか? 
 
この記事ではバイクでの使い方に 
限定してお伝えします。 
 
例えば導通だったらあるかないか。 
 
それさえ分かれば十分ですから。 
 
 
導通確認と電圧測定。 
 
 
この二つについてお伝えしていきますね。

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テスターの基本的な使い方

導通確認

まずは導通確認から。 
 
 
導通。 
 
そもそもこの単語自体 
聞き慣れないと思います。 
 
電気が流れるかどうか。 
 
それを調べる方法です。 
 
 
電気が流れる物と 
流れない物があるのはご存じですよね。 
 
鉄は電気が流れるし 
ゴムは電気が流れない。 
 
こうやって分かる物はよいですが 
分からない物だってありますよね。 
 
それを調べられるのも 
テスターの機能の一つ。 
 
さっそく調べてみましょう。

テスターの動作確認

導通を見るときは 
電源を切ってください。 
 
慣れないうちはバイクだったら 
バッテリーを外せば確実です。 
 
 
テスターはΩのどこかに合せます。
Ωに合せます
 
電気が流れるか流れないか。 
 
これだけを調べるなら 
Ωのどこでも大丈夫です。 
 
どこでも大丈夫ですが 
針が大きく振れるほうが 
分かりやすいです。 
 
数字が大きい方が 
針が大きく動きますよ。 
 
テスター自体の動作確認として 
棒同士を触れさせてみてください。
針は左です
 
針が右に動きました
電気が流れるので針が動くはずです。 
 
これで動かない場合は 
テスターに問題があります。 
 
電池切れかヒューズ切れ。 
 
このどちらかの可能性が高いですが 
壊れている可能性もあります。 
 
まずは電池とヒューズを 
確認してみてください。

作業開始

動作確認ができたら確認したい2ヶ所を 
テスターの棒でさわるだけ。 
 
電気が流れるなら針が動きますし 
流れないなら動きません。
 
 
僕が実際に使う機会が多いのは 
ボディーアースの確認です。 
 
バイクや車は車体を通して 
バッテリーのマイナスに 
電気を流しています。 
 
例えば電装品を自分でつける時。 
 
マイナスは車体の金属部分につなげば 
大丈夫なんです。 
 
大丈夫なんですが 
それは電気が流れることが前提。 
 
実は金属部分がつながっていなくて 
電気が流れない。 
 
そんな場合もあります。 
 
 
電気が流れるかどうかを確認するために 
電装品をつなぐところと 
バッテリーのマイナスで導通を見ます。
バイクのバッテリー
 
例えばこのボルトに 
電装品のマイナスをつなぐとします。
ボディーアースの導通確認
 
テスターの片方をボルトへ。 
 
反対側はバッテリーのマイナスに 
つながる配線へ。 
 
 
針が動けば電気が流れています。 
 
これで安心してつなげますね。 
 
 
試しにボルトのすぐ近くの金属部分。 
 
金属ですから問題なく 
電気が流れそうです。
ボディーアース失敗
 
結果はダメでした。 
 
 
ボルトの下にゴムが入ってます。
ボルトの下にゴムがあります
 
これのせいでダメなんでしょうね。 
 
 
見ためでは分からないことも 
しっかり確認できます。 
 
 
同じような使い方ですが断線の確認。 
 
 
内部で切れていると 
外からは分かりません。
 
 
こんな時もテスターで確認。 
 
両端をさわって針が動けば 
電気が流れています。 
 
動かなければ 
内部のどこかで切れています。 
 
 
テスターでさわった2ヶ所に 
電気が流れるか。 
 
Ωのところではこれが分かります。

電圧測定

次は電圧。 
 
DCのところを使います。 
 
電圧はV(ボルト)なので 
DCVです。 
 
バイクのバッテリーは12ボルト。 
 
12より大きい数字に合わせて下さい。
直流電圧の測り方
 
画像のテスターだと50ですね。 
最大で50ボルトまで計れます。 
 
もっと大きい数字でも大丈夫ですが 
針の動きが小さくなってしまいます。 
 
逆に小さい数字だと 
針が振り切ってしまいます。 
 
テスターが壊れる場合もありますから 
必ず大きい数字にして下さい。
 
 
 
実際に使ってみましょう。 
 
電圧を測るときでも一度はΩにして 
テスター棒を接触させて下さい。 
 
テスターの動作確認です。

測定開始

針が動くことを確認したら 
作業開始です。 
 
 
テスターの棒をバッテリーと同じ色に 
つないで下さい。
直流電圧測定時のテスターのつなぎ方
 
プラスは赤。
バッテリーの電圧測定プラス側
 
マイナスは黒。
バッテリーの電圧測定マイナス側
 
 
これでバッテリーの電圧が分かります。 
 
 
50に合せてあるので 
目盛りも50のところで見ます。
電圧測定結果
 
画像はちょうど12ボルトくらいです。 
 
 
バッテリーの電圧は12ボルトと 
言われています。 
 
でも、実際はもう少しあります。 
 
13ボルトくらいあれば 
元気なバッテリーです。 
 
12ボルトだと使えますが 
劣化してきていますね・・・。 
 
 
電圧を測れると 
電気が来ているかも分かります。 
 
マイナス側は固定しておいて 
プラス側を確認したい場所へ。 
 
例えばヒューズ。 
 
ヒューズを抜くと 
端子部分が二つあります。
ヒューズの右側です。
 
ヒューズの左側です。
どちらかがバッテリーのプラス側。 
 
ヒューズ電源で電源を取りだすときは 
プラス側から取りだします。 
 
端子に振れてみて 
針が動くほうがプラス側です。
針が動いています。
 
針が動いていません。
 
針が動いたのは右側。 
 
こちらがバッテリーのプラスに 
つながっています。 
 
ヒューズ電源を使う時は 
こちらに線がくるようにします。
右のプラス側から電気をとりだしています。
 

電圧測定の応用 電源取り出し方法

応用としてこんなことも。 
 
純正だと使われていないコネクタ。
使われていないコネクタ
 
探ってみるとキースイッチ連動の 
電源がみつかりました。
アクセサリー電源の取り出し
 
本来何に使うか分からない場所ですから 
使う時は自己責任ですが。 
 
一時的にシガーソケットを使いたい。 
 
そんなときに使っていました。

まとめ

ここまで長文にお付き合い 
ありがとうございます。 
 
テスターの使い方について 
お話ししてきました。 
 
簡単にまとめると 

・バイクに使うだけなら 
導通と電圧だけで十分。 
 
・テスターの動作確認をする。 
 
・導通確認はバッテリーを外すと安全。 
 
・電圧が分からなければ 
大きな数字に合わせると 
テスターも壊さない。

 
初めは良く分からないし 
壊さないか心配になります。 
 
だから最初は「ちょん」と触って 
すぐに離しましょう。 
 
一瞬だったら間違っていても 
被害は少ないです。 
 
せいぜいテスターのヒューズが 
飛ぶくらいですみます。 
 
 
あまり難しく考えずに 
乾電池と豆電球で考えてみましょう。 
 
小学生のころやりませんでしたか? 
 
乾電池に豆電球をつなげば光ります。 
 
テスターも仕組みは同じ。 
 
バッテリーにテスターをつなげば 
針が動きます。 
 
電圧だったら豆電球が光るかわりに 
針が動くだけです。
 
 
 
導通だったらテスターは電池と豆電球。 
 
テスターの棒同士をつければ 
針が動きます。 
 
棒の間に入る物が電気を流せば 
針が動きます。 
 
豆電球で言えば配線ですね。 
 
 
バイクの電装品取り付け程度なら 
これくらいの知識で大丈夫です。 
 
あとは経験を積むだけ。 
 
習うより慣れろです。 
 
「ちょん」と触って問題なければ 
しっかり計測。 
 
そうやって慣れていきましょう。 
 
だんだん分かるようになっていきますよ。