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管理人のヒキです。
今日は車載工具の必要性について
お話をしたいと思います。
一昔前までのバイクや車なら
標準装備だった車載工具。
近年はコスト削減などの影響で
車載工具がない車種も増えています。
中古車を買ったら付属していなかった。
そんなこともありますよね。
自分で買いそろえたほうが
良いのでしょうか?
迷うぐらいなら無くても大丈夫です。
車載工具を持たないことによる
メリットもありますし。
必要ない理由やトラブル対処法を
順番にお伝えしていきますね。
車載工具は要らない?
使わないなら必要ない
必要性に迷う人は普段から
工具を使わない人だと思います。
日常的に自分で整備をする人なら
必要な工具は分かりますよね。
普段からいじらない人が
出先でのトラブルに対処できるか?
そう考えたら車載工具の必要性が
分かるのではないでしょうか?
工具があっても直せない。
それなら最初から持たないほうが
メリットもあります。
そもそも工具だけあっても
直せるトラブルは少ないです。
何かが壊れたのなら
交換する部品が必要ですし。
日常メンテナンスをしない人は
車載工具を持たなくても良いと思います。
持たないメリット
車載工具を持たないメリットは二つ。
・荷物が減る。
・工具を買うお金を節約できる。
まともな工具を揃えようと思ったら
それなりの値段がします。
例えばバイク乗りにはおなじみの
デイトナの商品。
⇒バイク用 工具 車載ツール
汎用品ですからこれを基本にして
更に必要な工具があれば買い足します。
買っても使わないなら
無駄な出費ですよね。
金銭的なことよりも
荷物が減るメリットのほうが大きいです。
工具は金属。
かさばるし重いです。
純正車載工具は精度は別にして
持ち運び用に良くできています。
小さく軽くまとめてある。
薄くて小さい工具に
延長ハンドルなどをつけて
使いやすくする。
汎用品だとなかなかできません。
薄く小さくする時点で
精度も怪しくなりますからね。
バイクに収納できない大きさだと
人が持ち歩くことになります。
金属ですから重いですよ。
荷物を減らせるメリットは大きいです。
トラブル対処法
車載工具がない場合のトラブル対処法も
考えておきましょう。
基本的にはロードサービスです。
自分の行動範囲が
ロードサービスの対象範囲か?
費用の負担はどれくらいか?
そんなことを前もって
調べておきましょう。
いくらロードサービスに入っていても
物理的に無理な場合もあります。
車が通れないような林道に行って
トラブルで動けなくなってしまった。
そんな状況になったら
ロードサービスは使えません。
北海道のような広い地域は
到着までに時間もかかるでしょう。
逆に家の近所しか乗らないのなら
押して帰ると割り切る方法もあります。
通勤、通学で決まったルートを通るだけ。
家、学校、職場。
近いほうに押して帰ると考えたら
最長でも中間地点からの距離です。
押して帰れる状況なら
工具もロードサービスも
必要ないですよね。
その後に落ち着いて対処しましょう。
まとめ
ここまで長文にお付き合い
ありがとうございます。
車載工具の必要性について
お話ししてきました。
簡単にまとめると
・持たないメリットもある。
・トラブル時の対処法を考えておく。
車載工具を一度も使ったことがない。
そんな人も珍しくありません。
整備をしない人はもちろん
整備をする人は別の工具を持っている。
それが普通ですからね。
車載工具だけで対処できる
トラブルのほうが少ないですし。
トラブル対応と言うよりも
時々使う工具を
車載にするのは便利です。
例えばシート。
キーでロックを解除して
外せれば良いのですが。
工具が必要な車種もあります。
そんな時に使う工具を
車載しておくと
いつでも外せて便利です。
シート下は水に濡れづらいので
電装系があったりしますからね。
バッテリーは消耗品ですから
充電、交換を自分でするなら
車載しておくほうが便利ですよ。
あって当たり前と思われている車載工具。
でも使わないなら意味がありません。
持たないことのメリットとデメリット。
それをよく考えて
どうするか決めましょう。
管理人の体験談
最後に僕の経験をお話ししますね。
走行中にエンジンが止まるトラブルを
何度が経験しています。
アクセルを開けても加速しない。
それどころか減速しながら
エンジンも停止してしまう。
何度経験しても嫌なものです。
原因はいくつかありますが
工具があっても
意味が無いことが多かったですね。
ガス欠や焼き付き。
こうなると工具は関係ありません。
工具があれば直せたときに限って
車載工具もない。
そんな経験もしています。
押して家に帰って点検したら
簡単な原因でした。
原因はキャブレターの
ドレンボルトの緩み。
走行中にキャブからガソリンが漏れ。
エンストしたので止まってみたら
ガソリンが流れ出ていました。
慌てて燃料コックをオフ。
通勤用のスクーター。
車載工具がなかったので
家まで押して帰りました。
漏れているホースを確認したところ
キャブレターのドレンホース。
ガソリンを抜き取るためのホースです。
本来はネジが締めてあって
漏れないようになっているのですが。
振動で緩んだのでしょう。
乗っていたのはチョイノリ。
リアサスのないスクーターなので
衝撃がスゴイんです。
自転車と同じですから
段差ではおしりを浮かせていました。
通勤用だったので
車載工具もなかったのですが。
それ以来増し締めできる程度の工具は
持つことにしました。
家でのメンテナンス時に
増し締めもするようにしたので
結局使いませんでしたけどね。
同じくチョイノリで
プラグコードが抜けるトラブルも
何度かありました。
これも衝撃が原因です。
段差ではねたら突然失速。
エンジンが息継ぎして
結局エンスト。
プラグコードが抜けたせいで
プラグとの接触不良。
電気が流れないので点火できず
そのままエンジン停止。
原因さえ分かれば対処は簡単。
プラグコードを差し直すだけなので
工具も必要ありません。
何度かなったので
プラグキャップの部分を
テープでエンジンと固定。
物理的に抜けないようにしました。
このトラブルは
今の通勤用スクーターでも
起きたトラブルです。
スイングアームと一緒に
エンジンが上下に動くスクーター。
点火コイルの位置が悪いと
段差の衝撃で抜けてしまいます。
経験したことがあるトラブルなので
原因はすぐに分かりましたけど。
この止まり方は・・・と思って
確認してみたら。
やはりプラグコードが抜けていました。
キャップとの接続部分が
摩耗していましたよ。
引っ掛かりが少なくなり
抜けやすくなったのでしょう。
これも現在はテープで止めています。
シート下なのですが
鍵さえあれば外せるので
工具が要らないトラブルでした。
・ガス欠
・焼き付き
・ドレンボルトの緩み
・プラグコード抜け
エンジン停止の原因として
四つの事例を挙げましたが。
車載工具で対処できるのは
ドレンボルトの緩みだけ。
交換部品を持っていなければ
できることは少ないです。
だから持たないという選択肢も
現実的に有りだと思っています。
自分のバイクで
よく起きるトラブルがある。
その対処のために必要な工具。
それが分かっているのなら
持っておきたいですけどね。
必要性を判断して
車載するかどうかを決めましょう。